後輩たちの仕事ぶりを見ていると、驚くほど成長が早い子が多く、感心すると同時に大きな刺激を受けます。彼らはそれぞれの個性を持ち、切磋琢磨しながら成長しています。しかし、その中でも「売れる人」と「売れそうな人」に分かれてしまう。能力や才能には大きな差がないように見えるにもかかわらず、結果には明確な違いが出ることがあります。「売れる人」には共通点があり、その要素は「売れそうな人」には持ち合わせていないと言うことに気が付きました。どちらの属性も魅力的であるのにも関わらずいくつかの要素がないだけで結果に大きな差が、、、
1. 高い目標と覚悟
まず、売れる人には高い目標と、それを達成するための強い覚悟があります。ただ何となく仕事をこなすのではなく、具体的で高い目標を掲げ、その達成に向けて全力で努力しています。こうした人は、常にモチベーションが高く、自然と活動量も多くなります。特に、結果に対するこだわりが強く、成功するために何をすべきかを常に考え、成果に直結する行動を取ることが習慣化しています。
覚悟というのは、単に「頑張ろう」というレベルの話ではなく、「どんな困難があっても絶対に目標を達成する」という強い意志です。売れる人は、上手くいかない時期や困難な状況に直面したとしても、それにへこたれることなく、工夫を凝らして問題を乗り越えます。彼らは自分に言い訳をせず、途中で諦めることなく、目標に向かって走り続けるのです。逆に、売れそうな人は、途中で気持ちが折れてしまったり、失敗を言い訳にして目標達成を先延ばしにする傾向があります。
2. 目標への逆算と執念
次に、売れる人には「目標への逆算」と「執念」があります。目標への逆算とは、ゴールを明確に設定し、そのゴールに到達するために必要なステップを逆算して計画を立てる力です。売れる人は、この逆算思考を持っており、具体的な数値目標を立てて、その達成のために毎日の行動をきっちりと管理しています。例えば、月間で何台の車を売るかという目標があれば、それを達成するために週ごと、日ごとに何をすべきかを明確にし、それを確実に実行します。
この逆算思考ができることで、売れる人は計画的かつ安定した活動を続けることができます。売れそうな人も同じように目標を立てるかもしれませんが、売れる人はさらに、その目標を実現するための執念が強いのです。この執念とは、「どんなことがあっても必ず目標を達成する」という強い気持ちであり、日々の努力を継続させる力となります。
売れる人は、逆算した目標を達成するために、細部にまでこだわります。例えば、商談前に徹底的にリサーチを行い、お客様が何を求めているのか、どうすれば一歩リードできるかを考えます。また、たとえ結果が出ない日があっても、その日を無駄にせず、次にどう活かすかを常に意識しています。売れそうな人は、その点で計画に甘さが出てしまったり、継続的な努力を怠ってしまうことがあります。
3. 人間関係の深さと信頼構築
もう一つ、売れる人に共通しているのは、お客様との関係構築における深さです。売れる人は、ただ商品を売るだけでなく、お客様との信頼関係をじっくりと築いていきます。これは一朝一夕ではできないことであり、長期的な視点でお客様との絆を深めていく姿勢が必要です。売れる人は、自分が提案する商品やサービスがどのようにお客様の生活に価値をもたらすのかを常に考え、その視点からお客様にアプローチします。
彼らは、単なる「売り手」としてではなく、「信頼できるパートナー」としてお客様に認識されることを目指しています。この信頼関係が築かれることで、お客様は安心して決断できるようになり、リピーターや紹介につながります。一方で、売れそうな人は関係構築の深さが足りず、短期的な成果を優先してしまうことが多いため、長期的な信頼関係を築くのが難しいことがあります。
結論:売れる人と売れそうな人の違いは心構えと行動にある
売れる人と売れそうな人の違いは、最終的には「心構え」と「行動」にあると言えます。売れる人は高い目標を持ち、それを達成するための強い覚悟と執念を持っています。そして、目標を具体的に逆算し、計画的かつ継続的に行動する力を持っています。また、信頼関係を大切にし、お客様との深いつながりを築くことを忘れません。これらの要素が一体となって、彼らを「売れる人」として成功へ導いているのです。
一方で、売れそうな人は、こうした要素のいくつかを欠いていることが多く、目標はあるものの行動が不十分であったり、途中で気持ちが折れてしまうことがあります。才能やスキルだけではなく、心の持ちようや日々の行動が、最終的に売れるかどうかを決める大きな要因となるのです。
したがって、もし結果を出したいのに「売れそうな人」で止まってしまっていると感じるならば、まずは高い目標を設定し、それを達成するための具体的な計画を立て、強い覚悟で行動することが大切です。そして、何よりもお客様との信頼関係を深めていくことが、長期的な成功への道となるでしょう。
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